あやぱいん、イギリスに行くヤァ!ヤァ!ヤァ!

I'm traveler from Japan. Free as a bird. Be more colorful.

ベリーズに戻りたい①

世界を1年旅していました、というとどこが一番良かった?と必ず聞かれるわけで、地球の美しさを目の当たりにできるアイスランドなのか、今も民族衣装を着て暮らす目の綺麗な人々が住むグアテマラなのか、はたまた異世界という意味ではイスラエルやキューバやインドなんてのも面白かったなぁと思う。個人的にはスペインだってイタリアだってメキシコだって、好きなところがありすぎて返答に困るのだが。それでも東京に帰って普通に、一般的日本人がいうところの、普通に、働いていると、今すぐ戻れたらいいのに、と思うのはベリーズである。
ベリーズってどこ?って思う人が多いかもしれない。メキシコの下、グアテマラの東側の一部で、ジャングルの向こう側の海だからってイギリス人に取られちゃった、みたいな感じの国で、カリブ海の宝石といわれる呼ばれたりしている。
実は世界の絶景の本には必ず載っている、ブルーホールという海に突然大きな深い穴が有名な国である。海の怪物の寝床とよばれている。スキューバダイビングを趣味とする者には人生一度は潜ってみたいに違いない場所である。
正直言って綺麗な海、というのはいろいろ見てきた。沖縄だって世界有数のリゾートであるし、モルディブの島にも、バリやプーケット、UAEやトルコ、イタリアの島でもダイビングをしたことがある。それでも思い馳せるのはベリーズなのである。


世界一周も折り返し地点を過ぎ、私はスペイン語を勉強する、という建前のもと、ひたすらグアテマラでだらだらして過ごしていた。スペイン語勉強の地で有名なアンディグアは高地で、日差しが暑くてもからっと涼しい場所だったが、日本人が嫌でサンペドロラグーナに移って、そこで虫にやられまくってようやく移動することにした。フローレスまではセムックシャンペイというジャングルの中の絶景地に立ち寄ってから行くつもりだったのだが、いろいろあってその辺の話はまたいつか。とにかくそこは見ずに、フローレスまでなんとかしてバスで移動し、そこからまたバスでベリーズまで国境超えて移動だった。
涼しい高地から、ジャングルの蒸し暑い気候が、同じ国でも全然違う場所に来たような、いやそもそも本物のジャングルなんてきたことないので、新鮮で面白いはずなのに、モロッコの長距離バスで悲惨なゲロバスを経験していたので、ここは乗り物酔い止めの薬、ドラマミンでぐっすりだったのであまり覚えていない。とにかく汗がべっとりする南国の気候が久しぶりだった。


汗でべとべとになりながら国境越えしたかと思えばまたそこから船である。といってもスピードボートのような船。私が目指していたのはブルーホールなので、キーカーカー島までいっきに移動してしまう。海というだけでてんしょんがあがる。そして突然の英語。そう、イギリスに取られてた場所なのでここは英語圏の国なのである。今までは背の小さなマヤの末裔たちと慣れないスペイン語で会話していたのに、いきなりでかい黒人がべらべら英語を話している。いかにもカリブ海にきた、という感じだ。私と同じように移動していたアメリカ人たちが息を取り戻したように気楽な雰囲気になり、それについて私も船に乗り込んだ。私もどっちかというと、というかダントツで英語の方が楽なのであるから、久しぶりの英語圏で嬉しかったのを覚えている。


船がたどりついた先に待っていたのは、木の桟橋がいくつも海へ伸びていて、いくつか小さな船が止まっている、キーカーカー島。久しぶりに砂を踏んだし、荷物が引きずりにくいけど、もうみるからに楽園という感じで最高だった。照りつける太陽と、ヤシの木、見渡す限り大きなホテルなどは何もない。小さな子供があそんでいて、人もまばら。とにかく田舎のなんにもない島、という印象。最高すぎてもう汗なのか、涙なのか。


そこでもホステルのクーラーもない安い部屋をとった。イギリス人の女性がちょっとおかしいくらいテンションが高くてひいた。私ももう久しぶりの南国でとんでもなく熱く感じていたが、さっそく島を歩いてみた。めちゃくちゃ高いダイビングを予約して、シュノーケリングも有名なので、誰かのブログで見たお店を探して歩いていると、話しかけられる。
いかにもレゲエな見た目のはだしで歩いてる黒人で、当然の英語。ここでそんないそいでどこいくの?ゴースローだよー。みんな日本人そのお店探してるね、って笑われる。スペイン語に苦労していた私からすると、久しぶりに普通に現地の人と会話できて最高な島だと思った。彼にはそのあとも何度も会う。ほんとに小さな島なのである。


結局そのお店はお休みのようだったので、別のところでシュノーケリングを申し込んだ。そこでも英語だからもうほんとに全部わかるよ、と感動する。そして、そこのお兄さんとちょっと飲むことに。当然のようにどこからでも海が見えるし、下は砂である。なんなら細い島で、ビーチの横の道ともう1,2本しかないのだから。山から来た人にとってはそれだけで最高である。私がスペイン語を少し習ってたと知って、スペイン語と英語を混ぜて話すという、夢みたいな会話が成立した。ベリーズの人は英語を話すが、スペイン語も当然のようにできるようだ。英語とスペイン語を普通に話せるとは最強な国民である。ちょっとスペイン語を使えるのも楽しいし(たいしてやってないが)勉強しててよかったと思った。久しぶりに食べたエビのサラダもおいしかった。オススメのカクテルをもらったが、当然のラムベースであった。カリブ海に来た気しかしない。そうだカリブ海だ。あの、パイレーツオブカリビアンのカリブ海なのである。



そして夜の桟橋にいく。桟橋は沢山あって、当然人もそんなにいないので、私たちだけしかいない。サメがいないかとおそるおそる足を海に浸しながら、それに笑われながら大丈夫だと言われ、寝転がって空を見上げる。もうそれだけで生きてよかったと思えるほどに最高である。お店のやわらかい明かりがぼんやりと島側にあって、ゆるやかな波が真っ暗な海に煌きを与える。反対側には暗闇に吸い込まれそうな海がどこまでも広がっている。星もいつもよりきれいに見える。足首から先にじんわりと涼しい波が当たる。背中に広がる木と砂の感触。波の音。


明日もさっきの店で待ってるよーといわれなながらもちゃんとホステルに帰る。こうゆうちょっとちゃらい優しいお兄さんはメキシコっぽいと後からは思う。グアテマラはそういう感じではない。やっぱり暖かい場所はすべてが気楽な感じなのである。


つづく・・・

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